勝つより負けるほうがおもしろい

アメフトの危険タックルから始まった日大の問題が

くすぶり続けている中、

連日、ボクシング連盟のゴタゴタのニュースが流れています。

少し前には、女子レスリングのパワハラ問題が

大きな話題になりました。

「蟻の一穴」が開いたように、次々に

スポーツ界の問題が噴出しています。

 

そんな中、バトミントンの桃田選手の

世界選手権での金メダルのニュースは、

一服の清涼剤のようでした。

 

しかし、ご存知のように、桃田選手は、

決して清廉潔白だったわけではありません。

事件を起こして世界ランキング2位から転落。

一年以上の謹慎処分を受けて、

再び戦いの場に戻ってきた選手です。

どれほどの葛藤があったか、

想像に難くありません。

だからこそ、今回の金メダルは

価値があると思うのです。

  

完全無欠のヒーローの話より、

挫折を知り、そこから立ち上がる話を私は聞きたいし、

そういう物語を書きたいと思います。

スヌーピー」の作者、
チャールズ・シュルツさんが言っています。
「勝つより負けるほうがおもしろい」と。

 

少し話は逸れますが、

こんな絵本を読んだことがあります。

動物たちの運動会のかけっこで、

足の遅いネズミくん(だったかな?)を待って、

ゾウやクマたち、みんな手をつないで

ゴールするというお話でした。

初めて読んだとき、私は

何て友だち思いの美しい話だろう、と思いました。

でも、何だかモヤモヤしたものが胸に残りました。

 

はたして、ネズミくんは嬉しかったでしょうか。

本当の気持ちは、ネズミくんにしかわかりませんよね。

もし私がネズミくんだったら、

みんなに待ってて貰ったことに、
「ありがとう」より「ごめんね」と言うでしょう。

かっこ悪くても、悔しくても、みじめでも、

私は、堂々とビリになりたいです。

 

今、幼稚園や小学校では、

勝ち負けは避ける傾向にあるようです。

生活発表会の劇でも、主役を何人かで演じたりして、

とにかく、みんな平等に、ということなのでしょう。

みんな平等、それは素晴らしいことです。

でも、現実はそうはいきません。

社会に出たら、脇役に回ることもあるだろうし、

負けてばっかりと言うこともあるでしょう。

 

負けて学ぶことがあることを教えるのも、

大事なことではないでしょうか。