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神さま。与えて奪うのは何故ですか?

21号台風が猛威をふるって去って行った翌朝、

NHK・BSプレミアムで、感動的な番組を観ました。

韓国の世界的なオペラ歌手、べー・チェチョルさんの

ドキュメンタリーです。

  

絶頂期のべーさんのテノールは、つやつやとして

張りがあって、金の粉をふりまくように華やかでした。

その美声を、甲状腺がんを患ったために失ってしまいました。

かすれたような声になり、自慢の高音も出なくなりました。

歌手にとって、何よりも大切な声を奪うなんて、

神さまは、残酷なことをなさいます。

べーさんに、素晴らしい声を与えておいて、

それを奪ってしまうのですから。

 

でも、信仰心の篤いべーさんは、絶望しませんでした。

地道な発声練習を重ね、賛美歌を歌うことから

再出発したのです。

病後、人前で初めて教会で歌ったとき、

べーさんはとても複雑な表情をしました。

プロとして、自分の歌声に満足できなかったのだと思います。

 

でも、その歌声は、聴く者の心に強く響きました。

絶頂期の時と変わらず、いえ、以前より

もっと強く人の心を震わせました。

神さまは、奪ったのではなかった!

べーさんに、新しい声を与えたのだと思いました。

 

私は、綺麗ごとを言っているのかもしれません。

ペーさんの絶望がどんなに深かったか、

どれほど苦しい思いをしたか知りもしないで、

分かったようなことを書いている自分が

ちょっと恥ずかしくなりました。

 

ウクレレの仲間に、物静かでダンディなおじさまがいます。

声を失ったため、喉に医療器具を当ててお話しされます。

時々、ソロ演奏を聴かせて下さいますが、

どんなウクレレ名手の演奏よりも、心に沁みてくるのです。

学生時代、トランペットを吹いていた、と言われました。

何故か胸が熱くなって、それ以上、何も聞けませんでした。

 

音楽って、本当にいいものですね!

(あれっ? このセリフ、どこかで聞きましたよ。

そうだ、映画評論家の決め台詞『映画って、

本当にいいものですね』でした。)