断捨離を始めました

近頃、断捨離、終活という言葉をよく聞きます。

日本だけでなく、アメリカでも、若い日本人女性が書いた

断捨離の本がベストセラーになっていると聞きました。

少し前は「もったいない」精神がもてはやされたものなのに…。

 

断捨離を始めたものの、なかなか思いきることができません。

特に着物は、母親の想いがこもっていて…。

聞いた話では、タンスふた竿分の着物を買い取って貰ったら、
たった3000円だったそうです。

そんな価値しかないなんて、きものが可哀想すぎますよね。

出番のなかった着物や帯をせっせと解いて、

座布団カバーや、こたつカバー、

のれんやテーブルセンターに変身させました。

でも、そんなものばかり増えてしまい、これまた処理に困っています。

着物を洋服にリフォームするには、技術も気力もなく、

タンスの肥やしのままになっています。

 

20年以上も前、断捨離という言葉もまだ聞かれなかった頃、

文化センターで出会った女性に衝撃を受けたことがあります。

元教師だったというその人は、たしか80代の半ばで

一人暮らしをされていました。

ひとり暮らしと言っても、同じ敷地に息子さん夫婦が

住んでおられるので、何の心配もなさそうに見えました。

ところが、「無駄なものは一切残さない。後のものが困るから。」と、

徹底的な断捨離をしておられました。

例えば、お茶を飲むのに急須はいらない、湯呑に茶葉を直接入れ、

湯を注いで上澄みを飲むのだそうです。

まだ若かった私は、その徹底ぶりにびっくりし、

無駄が生活を豊かにすることもあるのに…と、

少し否定的な気分になったものでした。

 

ところが、時を経て、今、あの人の気持ちがよくわかります。

急須もいくつかあるし、湯呑にいたっては

桜、紅葉、めだか…と、季節ごとに揃っています。

いつから、こんなにモノが増えてしまったのでしょうね。

これらを処分するのは辛いけれど、充分楽しませてもらいました。

思い出に感謝して、少しだけ残して思いきろうと思います。

 

こんな言葉も見つけました。

「もったいないと、必要のないものをとっておくほうが、もったいない」

なるほど…。

頭では理解できますが、心がついていってくれません。

 

皆さんは、どうされていますか?